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第2回 減塩チェックシートでらくらく減塩池田 こずえ 先生 篠田総合病院 循環器科医長

東北の山形の地で、循環器内科医として、高血圧症・心疾患・慢性腎臓病の患者さんに減塩指導を行っています。東北では、全国的にも塩分の高い食事が好まれています。その中での減塩指導では普段の食事の見直しが不可欠です。

そこで、私が主に行っている方法は、減塩チェックシートを用いた、具体的で簡便な方法です。まずは減塩チェックシートで、患者さんの普段の食事でどのくらい塩分を取っているかを自己チェックしてもらいます。それらを基にさらに目標を決めていきます。

そして、食卓で使う塩や醤油を減らし、塩分の多い食品を避ける工夫を行っていただきます。

調理の基本は、素材そのものの美味しさを生かして、余分な塩味はつけないこと。肉や魚には臭み消しに必要な塩や醤油等は過分なくきちんと使い、新鮮な野菜には余分な調味は不要という指導を行っています。

普段の食卓での塩分の使用量を意識することが中心のこの減塩法は、見慣れないレシピや、難しい計算を使わないので、自分で調理を行わない方や、調理が苦手な方でも取り組みやすいと好評です。

例えば、外食や購入した弁当の場合には、まずは味を見て、必要な時だけ塩・醤油・ソースなどをかけることを習慣づけてもらいます。味見する前から塩・醤油・ソースなどをかけるのは厳禁です。また、なるべく塩分の表示があるものを選び、計算しながら購入することも勧めています。

減塩の補助として、ナトリウム塩の約50%~70%をカリウム塩で置き換えた「カリウム置換塩」を利用する方法もありますが、カリウム塩は食塩に似ているものの、食塩本来の味わいとは少し違う、ピリピリした味が気になります。

また、腎臓病でカリウム摂取制限が必要な患者さんや、アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)・アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)・アルドステロン拮抗薬など血中カリウム濃度上昇の可能性のある薬剤を服用している患者さんでは、カリウム置換塩を多く使用するのはおすすめできません。

SODA-LO®は、食塩そのものを使用して、少ない食塩量で、塩味を一度に多く感じる工夫がしてあります。海外ではパンや加工食品などで減塩目的で活用されています。食塩の味わいのままで減塩ができるSODA-LO®は、素材そのものの美味しさを生かした減塩に大いに役立つと考えられます。

池田 こずえ(いけだ こずえ)先生

篠田総合病院 循環器科医長

1981年 山形大学 医学部卒業。
1985年 山形大学大学院 医学研究科修了。医学博士。山形大学 医学部第一内科医員。
1986年 山形大学 医学部第一内科助手。
1993年 山形大学 医学部第一内科講師。
1995年 済生会山形済生病院 内科診療部長。
2011年 篠田総合病院 循環器科医長。現在に至る。
山形県にて地域に根ざした減塩指導を行っている。

所属学会等:日本循環器学会専門医、日本循環器学会東北支部評議員。日本心臓病学会特別正会員(FJCC)。日本心臓リハビリテーション学会評議員、日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション指導士。日本心電学会評議員。日本内科学会認定内科医。日本医師会健康スポーツ医、日本医師会認定産業医。