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第3回 「清く・正しく・美しく」仕掛けをかけましょう減塩佐々木 裕子先生
仙台白百合女子大学 人間学部 健康栄養学科 教授

日本人の食事摂取基準2015では、生活習慣病の発症予防及び重症化予防のための食塩の目標量として、「男性8.0g未満、女性7.0g未満」が設定されています。しかし、私の住んでいる宮城県における食塩摂取量は、全国で男性14位(平均値11.7g)、女性8位(平均値10.1g)となっている状況です。(平成24年国民健康栄養調査都道府県別結果)この男性で-3.7g、女性で-3.1gを、どのように、どこから減らせばよいか、、、健康を考える上で重要な課題です。

冬の寒さが厳しい東北地方では、昔から食塩の摂取量が多いといわれています。たとえば、冬場に収穫できない野菜の保存のために塩を利用したり(漬物)、おかずが少なくても、米や麺を味の濃い調味料(味噌・しょうゆ)で食べる習慣があったりと、塩を中心に行われていた昔ながらの食文化の名残がまだあるといえるでしょう。さらに、外食やお惣菜の手軽な利用も重なって、この食事摂取基準で示された目標量を達成するためには、新しい強力な減塩戦略が必要と感じています。

そんな中、今年2016年秋は仙台で第39回日本高血圧学会が開催され、市民向けの公開講座も盛大に開かれる予定です。この千載一遇の好機に乗り、随所に様々な仕掛けをかけながら、宮城でも県民をあげて減塩の取り組みを一層盛り上げて行こうと意気込んでいますので、ここでは、その一部を少し紹介いたしましょう。

「清く」

減塩には、個々の家庭や個人での努力が必要となってきます。しかし、食事摂取基準までの、「漬物を食べないように」、「しょうゆはかけないように」と教育しても聞き入れない人々に対して、知らないうちに自然に、水の清らかな流れのように、いつの間にか、さらりとできないものかと考えました。そのためには、SODA-LO®をはじめとする減塩調味料は欠かせません。

「正しく」

生活習慣の修正には、日々の努力に加えて、社会の仕組み、環境整備が必要になります。一方で頑張る人がいれば、「何もそこまでやらなくとも」という人が出てきます。こんなに情報が氾濫する社会の中でも情報が正しく伝わらない人々もいます。減塩が流行になるように、企業やマスメディアの協力体制を強化しました。

「美しく」

減塩はしているけれど、美味しくないものを我慢して食べているでは、本来の目的ではないのかもしれません。皆が心も満足、体にもやさしい、そして益々綺麗になれる、そんな食事を提供していきたいと取り組んでいます。
さて、どうなることでしょう?

佐々木 裕子(ささき ゆうこ)先生

仙台白百合女子大学 人間学部 健康栄養学科 教授

〈資格〉  管理栄養士・障害科学博士・スポーツ科学修士・糖尿病療養指導士
〈所属学会〉日本栄養改善学会、日本栄養士会、日本栄養・食糧学会、日本公衆衛生学会、日本体力医学会、日本病態栄養学会、日本高血圧学会、日本腎臓学会、学校保健学会、心臓リハビリテーション学会、日本糖尿病学会

中でも、今年は第39回日本高血圧学会総会における減塩弁当を企業各社と開発中で、美味しさに地産地消を兼ね備えた健康の提供に取り組んでいる。